ピアノについて
このピアノは、現代ピアノではありません。
【米ミーズナー社製アップライトピアノ 88鍵壱基】といって
ウイリアム・メレル・ヴォーリズ氏が、大正から昭和初期にかけて、近江セールズ株式会社でアメリカより直輸入されていたピアノです。
当時、ヴォーリズ記念病院に勤務されていた若き医師に、ヴォーリズ氏がプレゼントされたピアノをご子息の方が、市制50周年を記念して近江八幡市にご寄贈くださいました。
おおよそ100年前のこのピアノは、半年間の修復期間を経て、当時に近いまろやかなやさしい音色をお届けすることができるようになりました。
ただし、修復をしていただいたピアノ工房の職人さんや調律にご尽力を頂いた調律師の方のお話では、「とても繊細なピアノなので現代のハードな曲には堪えきれないし、今後トラブルが生じても部品が今はもうないので、修復は不可能であり大切に使ってほしい」とのことでした。
図書館では、年に1~2回の調律を予定していますが、あくまでも保存を優先とした調律になります。
ヴォーリズゆかりの100年前の古いピアノを広く知っていただき、甦った音色を大切に次世代につなげていくためにも、上記のことをご理解いただいた上での利用をお願いいたします。
ご利用にあたって- ピアノは現代ピアノとは違います。鍵盤の数や鍵盤の広さなどに違いがあり弾く方のご理解をお願いします。
- 事前のピアノの調律は、必ず各自ご負担の上お願いします。また、調律につきましては、図書館のピアノの修復に関わって頂いた専任の調律師の方でお願いします。(紹介します。)
- ピアノの試演の際は、職員に必ず声をおかけください。
- その他、ご不明な点は職員にお問い合わせください。